ガラスコーティングの暴露テストの経過  以前、7月の記事で取り上げているガラスコーティング被膜の暴露テストから2ヶ月経過しました。完全にガラス質化したコーティング被膜ですが、種類別毎に撥水の特色がハッキリと出ています。

シャワーで水を均一に掛けると、撥水の違うコーティング被膜で水の流れ落ち方が全く違います。左:撥水、真ん中:低撥水、右:親水

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左の撥水タイプのガラスコーティング面は、瞬時に水の膜が切れて細かな水玉だけになります。

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真ん中は低撥水タイプのガラスコーティング面、水の膜が徐々に切れていき、少し大きめの水玉が残ります。

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右端が親水タイプのガラスコーティング面、べたーっとした水の膜がコーティング被膜に張り付いた様に振舞い、なかなか水が切れない。

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3分経過後のガラスコーティングテストパネル。左の撥水タイプは水の膜は瞬時に切れましたが、細かな水玉が長時間残ります。逆に、右端の親水タイプは水の膜がなかなか切れませんが、水滴の残りは殆ど無い。、真ん中の低撥水タイプは、両方の中間の性質を示しています。

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ガラス被膜系のコーティング剤は色んな名称や効能を謳った物がありますが、コーティング表面に出来る水玉の大きさ・形状は、デポジットやクレーターの元になる「雨染み」に大きく関係してきます。車の駐車環境や洗車場所等も考慮して、ガラスコーティングのタイプを選ばれてみるのも良いかと思います。

一部のコーティング業者で、未だにケイ素系(ガラス繊維素とフッ素樹脂)のコーティング剤を「ガラスコーティング」と謳っている所があるが、Sio2を主成分とした「ガラス被膜系」のコーティング剤とは全く別種であり、耐久性や膜厚は比較にならないものです。