先日来、お問い合わせとご依頼の多い浸水車のクリーニング。
被害に遭われたオーナー様方には、本当にお気の毒としか言い様が無い・・・・。
愛車が浸水したり水没したり、普段は夢にも思わない出来事だと思います。よって浸水したお車をどの様にしたら良いか?処置や依頼先が判らずに日にちだけ過ぎて、なんとなく内装は乾いて行くけど、それに伴ない猛烈な臭気が立ち込め・・・・・。(_ _|||)
クサイ

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車が浸水した場合、自然に完全乾燥するにはかなりの日数がかかります。その間に、内装に含まれてしまった汚水が腐敗、雑菌が繁殖したりカビが発生し始めます。当然金属部分も錆びて行くので、なんとも言いようの無い、排水溝の様な不快な臭いが車内に充満してきます。

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シートやフロアカーペットを完全に外してみると、如何に汚水が汚いか一目瞭然です。
泥や枯れ草など、汚く不衛生なものが車内の底部に溜まっています。完全なクリーニングを行わないと、この汚れや雑菌、そして臭いとのお付き合いが長く続きます。(単純に、濡れた内装が乾燥すれば良いと言うものではありません。)

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泥と腐臭のする泥水が隅々で溜まっています。

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取り外したカーペット、汚れと臭いが強烈です。

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裏表、両面ともゴミや汚物で一杯ですな。

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浸水し、汚水や泥を含んだカーペットのクリーニングは大変です。
まずは予洗を行い、砂や汚物を取り除いていきます。(いい加減な業者は、この作業だけで終わりです。)

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予洗後、カーペットの繊維等に残留している有機物や臭いの元を有用バクテリアを用いて分解消臭してい
きます。有用バクテリアは、有機物等の腐敗する汚物や臭いの元を、水や二酸化炭素に分解還元した後に死滅します。

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バクテリア処理の後、特殊な殺菌剤を使って完全に濯ぎを行います。この殺菌剤は、食品や飲料水にも用いられる安全性が高い人体にも優しい殺菌剤です。殺菌反応後は水となってしまうので、環境や素材にも安全です。

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クリーニング終了。水分を吸い上げて、天日で完全乾燥させるのですが・・・・・。まだ、梅雨明けていません。^^; HOTガンや室内での強制乾燥となるのですが、やはりお日様の紫外線で乾燥させるのが一番いいようです。

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水没車のクリーニングなどを、日頃車内クリーニングを行っていない業者や販売店へ依頼される事もあるかと思うのですが、殺菌や除菌をしっかり行わないと、後々雑菌・カビの繁殖や不快な臭いが発生しやすいです。

くれぐれも作業内容をお確かめの上でご依頼されると良いかと思います。(フロアーカーペットを新品に交換される場合のご依頼もお早めに。現在、どのメーカー車も在庫が払底しているようですぞ!。)