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コーティングは何年持ちますか?

よく聞かれるし、普通のお客様が最も知りたい事だと思うのです。
答えは「分かりません」としか言えないのが本音なのです。液剤メーカーのDATAには耐久性24ヶ月~とか色々書いてある物もあるのですが、実情当てにはならないのです。
GSやディーラーでの、コーティングのパンフレット等による誇大な広告は裁判沙汰になったくらいです。「5年保証」とか・・・・。
どうして当てにならないかと言うと、メーカーの想定する退行実験や曝露テストとお客様一人一人の使用環境や保管状態があまりにかけ離れているためなんですけどね。    
(はっきり言ってテストしている人やテスト内容を決めている人は、ある意味で素人?と思う位です。)


紫外線と酸性雨に晒される青空駐車場、海岸沿いや製鉄所、鉄道線路近辺での通勤や駐車、門型の洗車機の常用等の悪環境から、非通勤車でカーポートや屋根付きガレージ保管で
丁寧な手洗い洗車等の良い環境まで、車にとって悪い環境と良い環境で10倍以上は塗装の痛みが違うのではないでしょうか?そして、最も重要なのがお客様ご自身による車のお手入れ
(メンテナンス)の差なのです。ガソリンスタンドでの門型洗車機や市販のカーケミカル好きで、塗ったり拭いたりが多い方から、本当に丁寧な手洗い洗車と適切なメンテナンスを行える方まで、車の置かれる状況は千差万別です。その中で、一律に「このコーティングは何年持ちます。」なんて事は言えないし判らない訳です。

半年から一年程度持てば良いと言われるフッ素系ポリマーを、車庫保管にてメンテナンスを適切に行われ、3~4年経っても美しく維持されている方がいる一方で、最新のコーティングを3日でダメにされてしまう方もおられるのです。(3日目に化学雑巾で乾拭きを行われ、コーティング被膜もろともキズだらけに)まぁこれは極端な例ですが、実話なのです。

コーティングの宣伝文句や広告を鵜呑みにせず、また平気で「何年持ちます」なんて施行店が謳っていても、まずは一度疑って下さい。
メーカーも施工店も、お客様のお車の実際の維持環境などは知りはしないのですから、長くコーティング後の美しい状態を維持したいのなら、お客様の努力が必要になってきます。
ノーメンテナンスでどんな扱いをしても、美しく塗装を保護!というコーティングは残念ながら今のところありません。

判らないことや疑問に思われる事はなんでも良いので、気軽に施工店に聞いてみてください。実は施工する人間は、お客様の疑問やメンテナンス方法をお答えするのが勉強にもなり、楽しみでもあるのです。