革シートのクリーニングと保護  ご質問の多い革素材のシートの手入れと維持の仕方。まぁ、一概に「革シート」と言っても、革の素材やなめしの違い、染色・塗装の違いで、それぞれに適した方法があり、全ての種類に適した方法はコレと言えない。

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クリーニングの基本は、ぬるま湯などに浸した軟らかいウエスを固く絞り、優しく拭き上げるだけでもよいかと思います。ウチは一応プロなので(笑)、様々なケミカルを用いますが、業務用・市販品を問わず革クリーナー用品は、革の素材や表面の加工(染色・塗装)に合った物を使わないと、逆に革を傷めてしまう事もありますよ。

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外国の高級車等などの革シートには、保革剤が必要な物も多く、こういう場合は定期的に専用の保革剤を使用して、革シートに油分や柔軟性を与えてあげる必要があります。(車内用の艶出し剤などを使うと、後々悪影響が出たり、汚れの元になったりしますのでオススメしません。)

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革用の馬毛ブラシを使って軽く磨くようにブラッシングを行う。皺や縫い目などに沿ってブラッシングするとひび割れやほつれの予防にも効果的です。保革剤をなじませる様にブラッシングで刷り込んでいくと、良い艶と光沢がでます。

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高級なシートほど、メンテナンス次第で革シートの美観と寿命が変わってきます。時々、ぬるま湯で拭いてあげるだけでも随分と違うものですよ。お試しあれ~