だんだんと暖かくなってきました。
しかし、お車の管理維持には嫌な季節の始まりです。もしかしたら、一年で一番車が痛みやすい時期なのかもしれません。

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花粉の飛散に始まり、黄砂や酸性雨などの公害要因。これらは人間へは勿論、どれも車によくない物です。この時期は、上記3つの悪影響が重なるので、お車の管理状態が悪いとアッと言う間に塗装を侵されてしまいます。スギ花粉がふんわりと車に付着し、黄砂は黄色く降り注ぎ、双方が夜露や雨の細かな水滴に寄せ集められ、ペースト状に塗装へ粘着。酸性のデポジットとして、塗装に強力なダメージを与えていきます。

花粉は、酸性雨などの水分に触れると花粉表面の殻が溶けて、内容物のペクチンという酸性物や多糖物質などが染み出してきます。一粒二粒ならどうと言う事も無いのですが、水滴で寄せ集められるとバカにならない数の花粉集団となり、最早樹液と同じか、それ以上のダメージ物質として塗装を溶かします。花粉が付着しても、直ぐに洗車を行なえば最良なのですが、雨や夜露で一度張り付き溜まった花粉は、ベトベトして落とし難くなってしまいます。

黄砂の場合も花粉と同じようなダメージを塗装に与えます。黄砂は石英等が主成分の鉱物微粒子で、元はただの砂なのですが、当然塗装よりも硬く、しかも大気中を漂う間に様々な汚染物質を吸着しています。洗車の前に高圧水等で濯ぎを行なってから洗い始めないと、クレンザーを振りかけて洗車するのと同じ状態になります。

花粉・黄砂、どちらも塗装へ付着する力が強く、余程の大雨でもない限り自然に流れ落ちてくれませんし、一面に薄い泥が付着したような見苦しさと、放置しておくと修復不能のダメージを及ぼします。
更に放置期間が長いと、最新のコーティング加工でもダメージを受けることがあり、最悪の場合シミや陥没クレーターが発生してしまいます。

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花粉や黄砂への対策は、雨で濡れる前に洗車する事です。雨を待って「自然に落ちるのを待つ」「雨が止んで晴れたら洗車する」のではなく、濡れる前に洗車して下さい。そして、どうしても洗車が間に合わず、不幸にもダメージを受けた場合は、無理に落とそうとしたり、市販のケミカルを試す前にご相談を頂けたらと思います。また、簡単に試して頂ける除去方法もあるので、お気軽にご連絡ください。